2011年11月25日

インドの小売り業外資規制撤廃へ

インドの小売り業に課せられていた外資規制が無くなるそうだ。
インド政府は24日、経済改革の一環として、小売業に外国企業の参入を認める方針を閣議決定した。

ある政府高官によると、外国企業の出資比率は、複数ブランドの商品を扱う小売店については最大51%とし、グッチ(Gucci)、ノキア(Nokia)、リーボック(Reebok)など単一ブランドを扱う小売店については現行の51%から100%へ引き上げられる。

インドは外国企業による直接販売を禁止しているため、米小売大手ウォルマート(Wal-Mart)などの複数ブランドを扱う企業は卸売業者として営業を続けている。こうした企業は、直接販売の許可を求めてロビー活動を展開してきた。
AFPBB News
インドの小売り業外資規制は、町の小規模・個人店舗などを保護する目的だった訳だが、果たして撤廃して大丈夫なのだろうか?

というのは、インドは「世界で最も開かれた民主主義の国」とも言われている。下位カースト出身のナラヤナン氏が大統領に成れた事(在任97〜02年)が、民主的である事の証明だ。今回の政策は、小規模店舗主にとっては強烈な逆風だ。政権がひっくり返り、ただでさえテロ等が絶えないインドで、政情不安が深刻化するリスクもあるだろう。

ウォルマート等の海外大資本企業にとって、今回の外資規制撤廃がプラスだと、単純に言える訳では無いだろう。
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2011年01月06日

HDRでヴァーレが香港に上場

ブラジルの資源メジャー・ヴァーレ(リオドセ)が、昨年12/8に香港市場に「HDR」として上場したそうだ。筆者は恥ずかしながらHDRという存在があることを知らなかった・・・これはつまる所、アメリカにある「ADR(米国預託証券)」の中国・香港版の制度だ。

預託証券での上場は、新株を発行するとは限らない。今回のヴァーレも、香港で新株を発行するのではなく、ブラジル本国の株式を担保して、その分だけを香港に上場するそうだ。つまり資金調達(増資)ではなく、目的は単なるPRなのだ。ヴァーレ側の話では、2009年にヴァーレ全収入の37.6%が中国だったそうだから、香港上場の意味は小さくないといえる。そして毎度のことだが、日本は置いてけぼりを喰らっている。

というのも、この預託証券で外国企業が上場するという仕組み、実は日本でも2008年に設立されるはずだった。しかもJDRの第1号は、あのインドのタタ自動車が名乗りを上げていたというから、インパクトも十分だった。しかしJDRの設立自体が、いつの間にやら消えてしまっている。金融危機があったこともタイミングが悪かったが、中国に先を越されてしまったことは、日本にとっては大きな痛手だろう。

ちなみにタタ自動車のJDRご破算は、様々な理由が取り沙汰されている。日本のメディアがラタン・タタ会長に対して無礼なふるまいがあったことが原因の1つだと、2009年末発行のMagXという雑誌がタタの特集を組んだ際に書いている。日本で販売する予定がないことも一因だそうだ。NHKでも政治家を巻き込んで?やっとこさ取材OKになったのだとか・・・。
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2010年08月07日

ロシアが干ばつで穀物輸出を禁止

独裁国家ならではの、強引かつ素早い決断です。
ロシアのプーチン首相は5日、記録的な猛暑による干ばつ被害の拡大を受けて、同国の穀物輸出を一時禁止する方針を表明した。
ロシアは米国、カナダなどに次ぐ世界第4位の小麦輸出国。今回の禁輸が世界の小麦相場の上昇に拍車を掛けるのは必至とみられる。穀物輸出が禁止されるのは今月15日から12月31日まで。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100805-00000146-jij-int
既に穀物市場では反応が始まっており、投機マネー流入による価格高騰は避けられそうにないです。ましてや日本は、昨今の超円高の影響もあって二重苦となります。

今こそ日本政府は為替介入すべきでしょう。穀物市場への介入は無理でも、為替介入による円安誘導なら可能です。少なくとも「口先介入」は行って、マーケットに日本政府の意思表示を行わないと、やられるがままです!

こういった国家的危機に対するアクションは、ロシアの素早い対応を見習って欲しいものです。2年前のような食料高騰を起こさない為にも、菅政権は早く行動に移すべきです。
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2010年05月28日

日本国内での人民元建て預金の考察

今年に入ってから、中国銀行、HSBC香港銀行と、立て続けに日本国内での人民元建て預金を行うサービスが立ち上がっています。現在の2.25%という利息(1年定期預金)は、国内の円預金に比べればはるかに高く、また人民元の切り上げによる為替差益も狙えるとあって、かなりの人気を集めているようです。

但し、これらの人民元建て預金に関しては、現在利用するには少し疑問が残ります。中国も2008年の金融危機以降は利下げが行われ、現在の政策金利5.58%は、中国としては歴史的低水準にあります。定期預金は加入時の利息が満期まで続くのが基本ですから、このような低金利下で利用するのは、かなり損だと言えます。

中国は経済回復が著しく、2010年度以降は再び10%前後の高い経済成長が見込まれています。一方で上海・北京などの大都市では、不動産バブルが相当加熱しています。以上の理由から、中国でも遠くない将来、利上げが始まると見て間違いないでしょう。

そもそも人民元の切り上げは、一気に行われるのではなく、10年以上先まで見据えて段階的に行われていくはずです。そして中国は当面の間、ドルペッグ政策を続けていくので、むこう数年は現在よりも円高に振れる可能性は残るので、切り上げによる一時的な為替差益や2%程度の金利など、円高で消し飛ぶ危険性は十分あります。
人民元預金の有効性とリスク

「まもなく切り上げ!」などという報道に扇動され、あわてて人民元建て預金に走るのは愚行だと言えます。
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2010年04月05日

ヴァーレがまた法外な値上げ要求

ブラジルの鉄鉱石世界最大手=ヴァーレ(リオドセ)が、2008年度に続いて再び、鉄鋼メーカーに対して法外な値上げを要求しており、日本メーカーも飲まざるを得ない状況らしい。
新日本製鉄と韓国ポスコは29日、鉄鉱石の来年度積み価格交渉で、ブラジルの資源大手ヴァーレと、4〜6月積みの暫定価格を09年度価格(年間)に比べ90%前後高い1トン当たり100〜110ドル(本船渡し)とすることで合意した。
年度内の最終合意が難しくなったためで、ヴァーレが交渉の中で提示してきた価格をそのまま暫定価格とし、4月以降の原料調達を確保することにした。今後も交渉を継続するが、2倍近い大幅な値上げで決まる見通しとなった。
2009年の鉄鉱石価格は、世界的な経済危機の影響で大幅に落ち込んでいたとはいえ、そこからまさにV字回復?ともいえる値上げです。中国などの需要が劇的に高まっている以上、完全な売り手市場となっています。

この状況を考えると、金融危機だった2008年後半に日本企業がヴァーレなど資源メジャー企業に大量に投資して一定の経営権・発言権を得ておけば・・・多少なりとも値上げを抑制できたかもしれません。当時の資源メジャー企業の株価は数分の一に低迷していた上に、急激な円高が進んでいたので、買収金額は相当小さく済んだはずです。

てゆうか、日本も中国やシンガポールを見習って、年金資産などを原資に国営投資ファンドを設立して、世界の大企業の株を買いあさってはどうでしょうかね?
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2010年04月03日

中国の就職人気企業ランキング

シリーズ化中?の「世界各国の就職人気ランキング(ソース:週刊ダイヤモンド3/27号に)」今回はラスト=中国の人気ベスト10です。
【中国の就職人気企業ランキング】
1.中国移動(チャイナモバイル)
2.P&G
3.ハイアール
4.華為技術
5.中国銀行
6.グーグル
7.広東原子力発電集団
8.レノボ
9.アリババ
10.百度

一位に輝いたのは、中国・いや世界でも最大の加入者数を誇る携帯電話会社=チャイナモバイルでした。4位の華為技術って会社は知りませんが、他は全て有名な企業ばかりですね。

特徴的なのは2位に入っているP&Gです。ご存じアメリカの世界的日用品企業ですが、早くから新興国にも進出していて大きなシェアを持っています。学生の人気で2位に入る訳ですから、P&Gが如何に中国の人達に浸透したブランドなのかが分かります。

ちなみに中国政府と揉めて「撤退」とも言われるグーグルも、しっかり6位にランクインしています。メディアリテラシーの高い中国国民からは撤退を惜しまれており、拠点オフィスのグーグルの看板には献花が絶えないそうです。

グーグルの件や、アリババや百度(バイドゥ)など成長著しい自国のIT企業もベスト10にランクインしていることからも分かるように、中国のITの発展はすさまじいです。本来ならこの分野に日本企業も名を連ねるようになって欲しいのですが・・・。
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2010年04月01日

ロシアの就職人気企業ランキング

週刊ダイヤモンド3/27号に世界各国の就職人気ランキングが掲載されています。そこでロシアの人気ベスト10も載っていたので、珍しい情報なのでストックしてみました。
【ロシアの就職人気企業ランキング】
1.ガスプロム
2.ルクオイル
3.BMW
4.ロシア貯蓄銀行
5.ロレアル
6.ノキア
7.マイクロソフト
8.コカコーラ
9.モスクワ銀行
10.ロスネフチ

栄えある一位に輝いたのはガスプロムでした。世界最大の天然ガス企業であり、メドベージェフ大統領が会長という「ザ・ロシア」な企業です。2位のルクオイルや10位のロスネフチなど、同国ならではのエネルギー巨大企業が人気を集めています。原油バブルが崩壊してもなお(だからこそ?)、これら半国営巨大企業の安定性は、ロシアの学生には魅力的なのでしょう。

ちなみにこのダイヤモンドの特集では、世界9カ国の就職人気企業ランキングが載っていますが、グーグルがランクインしていないのは、ロシアと日本だけです。ロシアはマイクロソフトがランクインしているくらいですから、グーグルも10位台には居ると思われます。

しかし日本では外資系企業がトップ10に一社もありません。これはアメリカを除けば日本だけの傾向です。日本がグローバル経済から取り残されている現状は、学生の嗜好からすでに内向きなことが原因だとも受け取れますね・・・。
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2010年03月31日

インドの就職人気企業ランキング

週刊ダイヤモンド3/27号に世界各国の就職人気ランキングが掲載されています。インドのベスト10も載っていたので紹介します。
【インドの就職人気企業ランキング】
1.インドステイト銀行
2.ICICI銀行
3.リライアンス・インダストリーズ
4.マイクロソフト
5.Google
6.IBM
7.HSBC
8.インド準備銀行
9.ノキア
10.ウィプロ

ランキングを見て分かるのは、金融機関に人気が集まっていることと、インドのお家芸とも言えるIT関連企業の人気ぶりです。マイクロソフトやGoogleなどのアメリカ企業の人気は分かりますが、ウィプロが入っているのにインフォシス・テクノロジーズがランク外というのは少し意外です。

ちなみにグーグルはアメリカでは一位、中国では5位、ヨーロッパ各国でもベスト10入りするなど、世界的な人気を誇っています。20年後、中国やインドの企業が、世界の就職人気企業ランキングに名を連ねる日が来るかも知れませんね。

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2009年09月04日

中国携帯契約数が7億件を突破

それでも人口普及率は5割ちょっとです。
中国の携帯電話の契約数が今年7月末の段階で約7億300万件になったことが、中国工業情報化省の調べで3日までに分かった。一方で固定電話は約3億2800万件と携帯電話の半分に満たない。内陸部などで固定電話よりも先に携帯電話が普及したことなどが背景にある。

日本の携帯電話・PHSの今年6月末時点での契約数は約1億1300万件。前年同期比4・4%の増加となり、人口普及率は88・5%に達している。【Y!ニュース】
中国の携帯電話普及率が、日本など先進国並みになるとすれば、契約台数は約12億台にのぼります。ノキアなど世界の携帯メーカーが躍起になるのも当然ですね。

一方で、アップルとチャイナモバイルがiPhoneの販売権で決裂したとの情報もありましたが、結局対抗馬と見られていたチャイナユニコムが権利を得たようです。
こうした「携帯王国」を狙い、米アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」がついに中国に上陸する。通信大手、中国聯通と中国市場での販売契約を結んだ。中国での販売価格は1台3000元(約4万2千円)程度になる見込み。

聯通のほか、中国移動(チャイナモバイル)と中国電信(チャイナテレコム)の通信2社も中国で3Gサービスの運用を開始ずみ。ただ、聯通と電信はそれぞれが国際規格である「WCDMA」「CDMA2000」を利用しており、移動は中国の独自開発規格「TD−SCDMA」を採用した。このため、3社が別の規格で三つどもえの戦いを展開する事態となっている。
iPhone自体はマニア向けの携帯ですし、4万円以上と推定される販売価格も併せて考えれば、携帯シェアを揺るがすほどではないと思われます。

しかし、市場シェア7割とも言われ、中国の携帯電話市場を独占してきたチャイナモバイルを差し置いて、チャイナユニコムが契約したという事実は、実際の販売額以上のインパクトを与えると思われます。事実、チャイナモバイルの株価はここ3週間で約17%も下落、これはハンセン指数を10%、S&P500指数を20%も下回る水準に落ち込んでいます。
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2009年08月21日

衰え知らずの中国携帯市場

中国市場は、世界的なマーケット縮小とは無縁なようです。
中国の携帯電話最大手、中国移動(チャイナモバイル)が20日発表した2009年1〜6月期決算は、純利益が553億元(約7600億円)と前年同期比1.4%増えた。利用者数は4億9300万人と1年前より19%増え、売上高は2129億元と前年同期比8.9%増加した。
中国では今年から第3世代携帯電話(3G)の商用化が始まっており、中国移動は96万人の3G利用者を獲得した。【from日経.net】
2009年前半の自動車販売台数では、アメリカを抜いて世界最大になった中国。携帯電話の普及台数も10億台に迫ろうかという勢いで、品目を問わず「世界最大のマーケット」が、アメリカから中国へシフトしていく事は間違いない情勢です。

日本企業の多くは、将来的に世界最大のマーケットになる事を理解しながらも、アメリカ市場ばかり向いていて金融危機で一気に大赤字に転落しました。日本の景気回復には(すでに出遅れ感が強いとはいえ)中国市場への輸出に全力を注ぐしかないと思います。
posted by brics at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国